ACNチャンピオンシップゴルフトーナメント稲森佑貴、不屈のツアー5勝目!

ACNチャンピオンシップゴルフトーナメントの最終日、雲が低く大勢のギャラリーが見守る中、稲森佑貴は彼の魅力を再確認させる活躍を展開。2打差3位からスタートし、圧巻の7バーディと1ボギーの「66」で終え、ソン・ヨンハンとのプレーオフを制して優勝。これで彼のツアー勝利は5回目となった。

昨年の大会覇者、今平周吾は好調をキープしきれず、終盤での失速が痛恨。結果として、連覇の夢は叶わなかった。他の注目選手としては、2018年の大会覇者池田勇太がスコアを落とし、通算9アンダー12位で大会を終了。

稲森佑貴の感動的な瞬間が一つ。プレーオフの1ホール目でのパーセーブの後、稲森は涙を流した。過去の挫折や苦しい時期を思い返し、その感情が溢れ出た。

7季連続フェアウェイキープ率1位という彼の安定感は、特に7番(パー5)とプレーオフの18番で際立っていた。ドライバーショットやティーショットにおいて、彼の「フェアウェイを外さない」哲学がそのプレースタイルに表れている。そして、この大会の成果で彼のFWキープ率は更に上昇し、「80%超え」へと大きく近づいた。

今季初の大きな勝利を手にし、その勢いを背景に、稲森は次週の国内メジャー「日本オープン」に挑戦する。彼が述べる「飛距離がすべてじゃないセッティング」は、フェアウェイを確実にキープすることで、ゴルフの戦略を組み立て上げ、上位を狙う彼のスタイルがここでも光る可能性がある。

「茨木CCは2月に訪れた時、雪が降り異常に寒かった。飛距離は出なかったが、その中でのプレーは健闘だった」と回想する稲森。彼の賞金ランキングは7位に上昇し、ZOZOチャンピオンシップへの出場権も手中に。さらに、来年3月には第一子が誕生予定とのこと。プロとして、また家庭人としての新たな節目を迎える彼が、今年の大会でどれだけの成果を上げられるかが注目される。

今回の大会を通じて、稲森佑貴の不屈の精神と高い技術が再び証明された。彼のさらなる活躍が期待される中、ゴルフファンは次のトーナメントに目を向けることとなる。